活動レポート

矜持を貫いた「政党機関紙購読調査」裁判に実質勝利判決!

2011年10月20日

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実質勝利判決報告集会に参加しました。

思想及び良心の自由、プライバシーの権利、言論の自由を侵害されたとして市職員が訴え8年7か月にわたって闘われた「川崎市職員政党機関紙購読アンケート訴訟裁判が、歴史的な実質勝利判決を勝ち取りました。

このような裁判では、事務的な判決が多い中、アンケート調査は違法と訴えていた原告の主張を認め、川崎市が実施したアンケート調査の不当性を認めた画期的な判決となりました。

判決では、「政党機関紙を購読しましたか」などを問うアンケートは、「思想・良心の自由」を侵害することと紙一重であること、アンケート回収方法も不十分で、プライバシーの侵害に限りなく近いことを指摘し、限りなくクロに近いとしています。

また、そもそも公明党議員の質問が、政治的動機から行われ、阿部市長もこれを承知の上で、政治的動機を背景に、アンケートの実施に道をつけつ答弁としたことに引きずられて、市当局としてなんら批判的検討が加えられることなく実施されたとも批判しています。誰も市長の暴走を止められないことは異常だと指摘しています。

政治的対立の様相を呈していたものだから、市職員を巻き込まずに市議会の論争等を通じて解決する方が適切であったとも述べています。

また、全庁を挙げて相応の費用と労力を費やして行われたアンケートの成果が、たった1枚の市議会議員向けのお願い文書が発行されたに過ぎず、この程度の内容の文書を発行するために、アンケートの実施が不可欠だったのか疑問だとも言っています。

アンケートにかこつけて、職権を乱用し、まさに、市職員の思想・良心の自由、言論の自由を封じ込め、全体の奉仕者としての生きがいとやりがいを封じ込めることに裁判所も異常なことだと認めた内容でした。

8年7か月に及ぶ闘いの末に、このような判決を勝ち取ったことに、勇気を出して立ち上がった原告の皆さん、弁護団の皆さんに心から敬意と感謝を表したいと思います。

もし、あの時、立ち上がっていなかったら、もし、控訴していなかったら、市長の暴挙をだれも異常だといえなくなってしまうところでした。

私は、原告の皆さんの姿から山崎豊子さんの小説「沈まぬ太陽」に出てくる主人公恩地一の「自分の矜持が許さない」という言葉を思い出していました。

いろいろな障害に直面し、迷い、苦しみながらも、ここで負けたら職場が物言えない職場になってしまう。その一心で、矜持を貫き通した皆さんの姿に、熱いものがこみ上げてきました。

本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

私も、皆さんに負けないよう悔いのない生き方を貫きたいと思いました。