活動レポート

京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区について(「予算議会討論」から)

2013年3月19日

羽田空港に近いということ、臨海部の研究機関、企業等の集積を挙げ、高いポテンシャルを活かしてライフサイエンス分野の国際戦略拠点を形成し、経済や雇用に大きな効果を生み出すことを目指すとして、「多様な手法と民間活力の導入を図る」という言葉を躍らせて、川崎市の土地取得によって、誘致し続けてきました。

しかし、それほどポテンシャルの高い地域だと言うならば、土地取得も含めて民間活力に任せるべきです。市民の税金を使って、わざわざ土地取得して事業を支えなければならないとしたら、それは、「ポテンシャル」すなわち「潜在性」は、低いということではないでしょうか。

川崎の未来ともいえる神戸市では、「医療産業都市」を神戸市三宮沖の埋め立て地のポートアイランド(第2期)に、先端医療振興財団を中核に、理化学研究所の発生・再生科学総合センターや、神戸バイオメディカル創造センター、臨床情報センター、神戸市立中央市民病院、スーパーコンピュータ「京(ケイ)」ほか、200を超える研究機関と企業が集積してバイオメディカルクラスターを形成、新しい医療技術を開発しようとしています。しかし、莫大な市費を投じ、10年以上年経った現在でも、赤字を市が補てんし続けているというのが現実です。

代表質問でもこのことを指摘し、そのような自治体の二の舞いになりかねない税金投入の仕組みをつくるべきでないと求めたのに対し、「経済や雇用に大きな効果を生み出す」「地域経済の発展や日本の成長を牽引する」など、根拠を示すこともない答弁を繰り返す態度に終始しました。今からでも、こうした税金投入のあり方を改めることを求めておきます。
これまでの土地取得からも明らかなように、土地取得を含め、終わりのない財政支援を前提としている当特区計画からは、早急に撤退すべきことを強く求めておきます。

また、市民の安心・安全な生活を支えることを土地取得の目的としているならば、今からでも必要な施設整備が遅れている保育園や老人施設の土地取得にこそ、優先的に乗り出すべきです。