活動レポート

総合児童福祉施設あいせん開所式であいさつしました。

2014年8月24日

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46年続いた川崎愛泉ホームが、老朽化に合わせ児童福祉施設として新たなスタートを迎えることになりました。長い歴史と地域との絆から、まだまだこれまでのような事業のあり方を望む声は止みません。私も、複雑な思いです。しかし、児童福祉という分野においても、大切な課題を解決する受け皿の必要性が迫られています。そうしたいろいろな思いが混ざり合いながら、総合児童福祉施設「あいせん」が開所式を迎えました。

開所式を迎えるに当たって、主催者から「正副議長が公務のため欠席となったので、代わって挨拶してくれないか」という連絡をいただきました。

私は、地元で提案された時から関わってきた経過から思い入れもあり、「ぜひお引き受けします」と答えました。とはいうものの挨拶を考えるのは、いつも苦労します。複雑な思いを含め、これまでの経過を踏まえ、大変だったことも率直にお話ししようと考え下記のようなご挨拶をしました。
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<ごあいさつ>

当施設の前身である旧川崎愛泉ホームにつきましては、昭和40年1965年に開設されて以来、半世紀にわたり、地域住民に対する福祉事業の拠点であるだけでなく、住民が主体となって、よりよい地域福祉の発展を目指す拠点、すなわち誰もが幸せに暮らせるまちを目指して、それぞれがお互いに相手の立場に立って、相手の幸せを願い、考え、行動することができる「福祉の心」を育む拠点として大きな役割を担ってきました。

愛泉ホームと聞けば、誰もが思い出を語ることができるほど、この地域の人たちの中にどれほど深く根を下ろしているかわかりません。

だからこそ、建て替え計画が出された際、地域住民の皆さんの不安や懸念は、当初計り知れないものがありました。

このような大きな期待を背負いながら、しかし限られた条件の中で、建て替え事業を成し遂げることができたのは、ひとえに、神奈川県社会福祉事業団のあしざわ理事長をはじめ、職員の皆様が心を砕いて、住民の声に真摯に耳を傾け、何度も話し合いを重ね、時には行政の知恵と力を借りながら、計画に生かそうと努力してこられたことが実を結んだものと思います。皆様のご労苦に対し、心から敬意と感謝を申し上げます。

合わせて忘れてはならないことは、時には、厳しいお言葉もいただきながら、時には、励まし、そして、導いてこられた田島地区社会福祉協議会の大橋会長、田島中央地区連合町内会 島田会長、臨港地区連合町内会 山内会長はじめ近隣町内会、関係団体の皆様のご理解、ご協力と、工事期間中も地元の町内会としてあらゆる面で温かく受け入れてきた当浜町2丁目の石和田会長はじめ、地元の皆さんのご支援無くして今日の日を迎えることはできなかったということです。

そうした皆様の熱意と努力の結晶として、この新しい施設が無事に完成したことを私は本当にうれしく思います。

明日からは、愛泉保育園には、子どもたちのにぎやかな声があふれ、総合児童福祉施設あいせんとして、新たな門出を果たすわけですが、心身ともに傷ついた子どもたちが、不安な気持ちを抱えながらこの施設にやってくることでしょう。そうした子どもたちの親代わりとなって関わり続けるということは、並大抵のことではないと思います。

それゆえに、この施設が軌道に乗るまでは、厳しい試練の連続かもしれません。時には、地域の中でも、思わぬトラブルが起こるかもしれません。そのときに私は、「どうなっているんだ、困ったもんだ」と嘆く前に、「何か、困っているのではないか」「私たちにもできることがないか」と手を差し伸べることができる関係が、地域の皆様との間で育まれ、強い絆で結ばれることができたらどんなに事業団の皆さんも心強いことかと考えます。

自らの人生をかけて、子どもたちの幸せのために高い理想と熱い情熱、深い愛情と粘り強い根気を必要とする仕事に果敢に挑戦しようとされる職員の皆さんに対し、より一層のご厚情を賜りますように、私からもよろしくお願いいたします。

結びに、この「あいせん」を訪れる子どもたちが、一人一人のまごころと絆によって、世界との絆を取り戻しことができますように。どんな境遇の中にあろうとも、可能性の翼を広げ、大きく羽ばたいていけるような、愛の泉湧く心のふるさととして、世の光りとなれますように、そして、神奈川県社会福祉事業団のますますの発展と本日ご参加の皆様のご多幸、ご健勝を心から祈念し、お祝いのご挨拶と致します。